オルコア(Pg菌のPCR測定器)について
歯周病を放置すると歯を失うだけでなく、歯周病菌による炎症物質が血液中に入り込み、血管壁に障害を与え、心臓病、糖尿病など全身に影響を及ぼすだけでなく、歯周病の悪玉菌であるPg菌が脳内に血行転移し、アルツハイマー病の原因になると言われています。
お口の中にPg菌が多いと上記のリスクが高くなるため、当院では個々の患者さんのお口の中のPg菌の量を正確に測るため、Pg菌のPCR測定器を導入しました。
親知らずの抜歯
当院では、口腔外科医が親知らずの抜歯を行います。親知らず抜歯は、大学付属病院口腔外科研修で最初に行う手術で、口腔外科の基本的手術の1つです。親知らず抜歯には、口腔外科手術の基本的な手技がすべて含まれます。
- 局所麻酔(痛み止めの注射をします。)
- 切開(歯茎をメスで切ります。)
- 剥離(粘膜を剥離します。)
- 骨開削(被っている骨を削って歯を見えるようにします。)
- 歯の分割(歯が抜けやすくするように歯を細かくします。)
- 抜歯(歯を抜きます。)
- 洗浄、止血(抜歯創をきれいに洗った後、血を止めます。)
- 縫合(傷を縫います。)
- 術後管理(創部治癒は良好か、創部感染がないか、あれば、その対応。)
顎関節症
顎関節症は、歯ぎしり、食いしばりなど、顎関節に外傷性の力が加わると発症すると言われています。早期接触(咬み合わせた時、ある歯が他の歯より先に当たる)など噛み合わせが悪いとさらに悪くなる可能性があります。また、歯周病(歯槽膿漏)の主原因は細菌感染(バイオフィルム)ですが、早期接触は、歯周病を悪くする原因にもなります。
このように、顎関節症と歯周病は、関係しておりますので、当院では、あごの状態だけでなく、噛み合わせや歯周病の評価も行い、総合的に診断、治療していきます。症状やステージに応じてマウスピースだけでなく、開口訓練やマニュプレーション、顎関節パンピング療法を行います。マウスピースの効果がでにくい食いしばりなどに対しては、咬筋や側頭筋に対してボツリヌストキシンによる治療が効果的です。
また、奥歯がない方の顎関節症の治療はマウスピース治療などが困難なため、奥歯の咬み合わせをインプラント治療によりしっかり回復することで顎関節症の治療を効果的に行うことも行っております。