インプラント
インプラントとは
歯がなくなった所に生体に良く馴染むチタン製人工歯根(インプラント)を埋入し、歯を再建します。歯の欠損が少ない場合や歯の欠損が多くてもインプラントを埋入できる十分な骨がある場合は、固定式のきれいな歯で再建できます(図1)。
歯の欠損が多くて、骨が不十分な場合は、インプラント義歯(入れ歯をインプラントで安定させる)により再建します(図2)。骨が不十分でインプラント埋入困難と他院で言われた場合でも、骨造成術などを併用することでインプラント埋入が可能となる場合がありますので、ご相談下さい。
インプラント術式
- 局所麻酔(痛み止めの注射をします)
- 切開(歯茎をメスで切ります)
- 剥離(粘膜を剥離します)
- インプラントを入れる位置と方向を決めます。
- ドリリング(インプラントを埋入する穴を掘ります。)
- インプラント体埋入(インプラントを骨の中に入れます。)
- インプラント周囲に骨が足りなければ、骨造成術をします。
- 洗浄、止血(抜歯創をきれいに洗った後、血を止めます。)
- 縫合(傷を縫います。)
- 術後管理(創部治癒は良好か、創部感染がないか、あれば、その対応)
インプラント手術も親知らず抜歯と基本的には、同じ手技で行います。3(剥離)の後に、抜歯(4-6)の代わりにインプラント(4-6)を埋入します。インプラントを埋入したい位置に、骨がなければ、骨造成術(骨を作る手術)を行います。7以下は、親知らず抜歯と全く同じです。つまり、親知らず抜歯の応用としてインプラント手術を初めとする口腔外科手術があります。当院では、口腔外科専門医の院長がインプラント手術を行うので安心です
メリット
- 両隣の歯を削らなくてすむ
- 健康な歯茎や神経に影響を与えなくてすむ
- 違和感がほとんどない
- 残存歯の負担を軽減できる
- 義歯と比べて硬いものが食べられる。
精密診断・治療のためのCT撮影
より安全で確実なインプラント治療を行うために、インプラント治療前にCT撮影を行っております。院内にCTを完備しておりますので、撮影した画像を短時間でお見せすることができます。その後、CT画像をインプラントシュミレーションソフトで解析し、あらゆる角度から骨の高さ、骨幅などを確認しながら治療計画を立てます。手術をより安全に行うため手術シュミレーションデータを元にサージカルステントを作製します。
また、根管治療や親知らずのなどにも必要に応じてCTを撮影し、歯の温存や神経損傷の回避などに役立てております。当院のCTは医科用CTの約40分の1の被ばく量です。